ことばのリボンKindle「いのちの奇跡」

毎週金曜日、昨年電子書籍化した「ことばのリボン」よりご紹介しています。

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大学時代の親友のお腹です。

臨月です。

身重(みおも)にも関わらず、遊びに行った私を

快く迎えてくれました。ありがとう。

いつも一緒だった二人。

くだらないことで泣いて笑って。

青春時代を過ごした無二の親友です。

そんな彼女が、ついにママになります。

自分のことのように嬉しくて、報告を受けた時は涙が出ました。

大学時代の雰囲気を垣間見ることはあるけれど、

小さないのちをゆっくりと育む彼女は、すでに母親の顔をしていました。

いのちが宿ることは「奇跡」です。

決して当たり前じゃない。

だからそのいのちを愛し、慈(いつく)しむことは

「奇跡」を積み重ねることなのです。

この世に生を受けた自分も、

その「奇跡」が幾重にもなり

人生を歩めています。

生きていると思い通りにいかなくて、苦しい時があります。

そういうことのほうが多いですよね。

でも美しい朝陽を見て「綺麗だなぁ……」と思えること。

美味しいものを食べて笑顔になること。

悲しい出来事に、涙を流すこと。

全てがその人の「いのちの奇跡」を重ねる要素です。

当たり前と感じる日常にも、感謝しながら生きていきたいですね。

今日一日、無事に終えられること。

それだけでも感謝。

こうして「いのちの奇跡」は

続いていきます。