ことばのリボン「想いをのせる」

今週1週間も、お疲れ様でした。
昨年の12月まで毎週金曜にお届けしていた「ことばのリボン」は
5月から電子書籍化したものより1編ずつ
ご紹介することで再開しました。
月に一度は、新しく言葉を綴ることにしています。
それが、今日でございます。
今、ページを開きたい気持ちをぐっと抑えて、
表紙を眺めている本があります。
小川糸さんの「ツバキ文具店」です。
今、NHKで放送しているドラマの原作です。
鎌倉の文具店を舞台に、手紙の代筆を行う「代書屋」という仕事を
先代から受け継いだ女の子の日常が描かれています。
今となっては、代書どころか手紙を書くことも少なくなってきました。
と言うより、残念ながら全く書きません。
けれど、このドラマを見ていると無性に手紙を書きたくなるのです。
あの時、本当は言いたかったこと。
ずっと心に残っていて、謝りたかったこと。
素直になれなくて、いつも濁してしまっていること……。
忙しいというのは、ただのエクスキューズなんです。きっと。
TVやネットに費やす時間を、ほんの少し減らせば
手紙を書く時間は作れるはず。
面と向かってではなく、電話やメールでもなく手紙で伝えること。
伝えたい想いを、
吟味して選んだ便箋とペンでしたためる。
その人を想いながら、ゆっくりと丁寧に。
そんな時間を、これからは作っていこうと思っています。
さて、電子書籍を出版したご報告も兼ねて、
皆様とお会い出来る機会をと考えています。
詳細は、また後日。どうぞお楽しみに。
良い週末を!