ことばのリボンKindle「俯瞰」

※この記事は、電子書籍されたものから紹介しています。
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今日は、阪神淡路大震災が起きた日です。
高校生だった私は、毎朝身支度しながらラジオを聴くのが日課でした。
いつも優しい声を届けてくれるアナウンサーからは、
厳しく苦しい情報が発せられていました。
あれから19年。
そんな今日、東京で福島への教育旅行の誘致セミナーがあり、
司会のお仕事をしてきました。
まだまだ厳しい状況にある福島ですが、
地元をはじめ県関係者や旅行会社の皆様が、
福島へ「学びの旅」を誘致するため尽力する姿を、
目の当たりにしました。
保護者の皆さんに、旅行内容を説明する時間を
惜しみなく設けている学校関係者の方。
福島の放射線量の情報や、農畜産物がかなり細かな検査が行われて
市場に出ていることを説明する観光関連の方。
皆さん、真剣そのものです。
福島の良さや安全性を知ってもらうため、
努力を重ねている人がこんなにも大勢いる。
そのことに気づき、胸が熱くなりました。
福島から見た福島と、
別の場所から見る福島は違います。
だからこそ知り得たことも沢山あります。
大好きな福島を客観的に捉えて、冷静に受け止める。
そして、そこから自分がどうすべきかを考える。
すると、見えてくる何かがあるはず。
福島のために何が出来ているのか、わからないけれど。
誰かの心に
フワリと触れる風のようになれたら良いなぁ。
……そう思います。