ことばのリボンKindle「小さな棘」

先日、言葉の影響力は大きいものだと感じる出来事がありました。
たった一言で、ハッとさせられたのです。
キリッと身を正すような一言でしたが、
世間一般では、そうではないことにも気付かされました。
心配している言葉で落ち込ませてしまうことや、
励ましているつもりが、自信を削そいでいく結果になることもあります。
本人の意図しない方向へ、
言葉が作用してしまう。
冗談のつもりで発した言葉が、
その人との関係を大きく変えることだってあります。
楽しくはしゃいでいる中で、
ふと発した言葉が、
誰かの心にチクっと刺さる棘とげになっていること。
実は多いんじゃないかな、と思うのです。
人の心は繊細だから。
自覚している以上に、ナーバスだから。
「ふとした瞬間」に、
危うい言葉の棘とげは突き刺さります。
嬉しいときこそ。
はしゃぎ過ぎているときこそ。
棘とげは棘とげでも、心にぐっと刺さる
愛に満ちた言葉を、
使っていきたいですね。