ことばのリボン「想いの純度」

自分の気持ちを伝えて、しっかりと相手に理解してほしいのに
なかなかそれが叶わないという、歯痒い場面に出くわしました。
涙まじりに言葉を紡ぎ出す姿に、胸が苦しくなりました。
出来ることなら、私が代わって伝えてあげたい。
そう思いました。
想いは100%、いやそれ以上になって、溢れんばかりだというのに、
それをそっくりそのままの成分で、相手に届けようとすることが
こんなにも難しいものなのかと、うなだれてしまいました。
言葉を重ねて、何度も何度も伝える時間を設けたとしても、
心の扉を、中途半端に開けている人には、
その隙間程度の想いしか届きません。
それって、なんだか悲しいです。
けれど
何の障害もなく、オープンマインドで
相手の言葉を、純度そのままに受け止める。
これは、相当難しいことかもしれませんね。
自我や希望、期待を相手に押し付けて、
思い通りにしてほしいと
その通りになってほしいと
無意識に切り替えて、ズレた感覚で捉えてしまう。
当たりじゃないけど、外れてもいない。
ほんの少しの違和感を持ち合わせながら。
その違和感が、大きなひずみにならないようにしなければ。
大切な人の幸せを願うときには、特に。
まっさらな心で、
想いを、受け取る。
大人になればなるほど、必要だったりします。
純度の高い想いを、受け取ろうとしても、
必ずしもイコールにはならない。
ならないけれど、
それでも、
寄り添えるくらいに近い感覚は持っていたいですね。