

ことばのリボン「照らす」
先週は、「生き方」を考えさせられることがありました。 歌舞伎俳優市川海老蔵さんの妻・麻央さんの訃報です。 しっかりと力強く人生を、走り抜いた麻央さん。 本当に素晴らしい女性です。 病気を公表してから、これまでよりずっと眩しい存在でした。 「生き方」を決めるのは自分です。 誰にも指図されるものじゃありません。 世間から短かったと思われても。 壮絶と言われるものだったとしても。 可哀想と声をかけられたとしても。 そんなの。 そんなことは、どうだっていい。 そんな他者の考えなんて、関係ないんです。 その人が、満たされて生き抜いたのであれば、 十分なんだと思います。 他の誰かが、人の生き方を決めつけることなんて出来ない。 そんなこと、しちゃいけない。 ただ、 美しい生き方をした人は、きっといつまでも 誰かの心を照らし続けていくのでしょう。 その光をまとって、包まれて 光に照らされた人達が、自分らしく生きていけたら幸せですね。 旅立ったその御霊を、 誰かが感じて、生きる力になっていく。 生きるって、その繰り返しなんだと思います。 麻央さん、どうぞ安らかに。


ことばのリボンKindle「雨のち晴れでありますように」
私たちは、「知らない世界」というものが沢山あります。 自分が何の支障もなく暮らしている場所も、 他の人にとっては生き辛く、身動きが取れずに苦しい場所だったりします。 見える景色は、人によって違うということを忘れてはいけません。 優しい気持ちになれる美しい夕焼けも、 ある人には誰かを待ち続け寂しい想いを募らせた 過去を蘇らせるものかもしれません。 言葉もそうです。 勇気付けられるような力強い言葉も、 誰かにとっては重く耳障りになるフレーズかもしれません。 心を軽やかに刺激するアクセントのような言葉も、 誰かには身体の奥がきしむような 鈍い痛みとして残ったりします。 知らない世界に足を踏み入れるのには、勇気が要ります。 相手と真剣に向き合いたい時はなおさら、 慎重に丁寧に進んでいかなくてはいけません。 痛みや苦しみを共有することは難しいけれど、 「ちゃんと聞いているよ」 「大丈夫だよ」と声をかけてあげるだけでも、 誰かの痛みを和らげる力が生まれるのではないでしょうか。 誰かを想う気持ちは一筋の光になり、 ほんのりと心を温めて元気にしてくれるはずです。


ことばのリボンKindle「重なり合う想い」
先日のレッドブル・エアレース千葉2017では、 みごと、2年連続で母国優勝した室屋選手。 これからも応援していきましょう。 ******************************************** エアレースパイロット・室屋義秀むろやよしひでさんの活動拠点でもある 福島市の農道離着陸場・ふくしまスカイパーク。 ここで開催されたイベントでは、 普段なかなか見ることの出来ない景色が広がっていました。 「彩雲さいうん」という、非常に珍しい雲です。 この日は、日本とスイスの国交樹立150周年の記念行事もあり、 様々な奇跡が重なる素晴らしいものとなりました。 2日間のイベントを終えて一段落した時に、 NPO法人・ふくしま飛行協会の斎藤喜章理事長とお話をしました。 「素敵なことがいっぱいありましたね」と。 すると理事長は、 「皆の想いが一つになった証しです」と、 優しい笑顔でお話してくださいました。 一人ひとりの仕事や、イベントへの関わり方は違ったとしても、 想いが重なると、大きなエネルギーを生み出し、 忘れられないことが起きるものです。 室


ことばのリボンKindle「明日へ進むちから」
このブログは、4月に電子書籍化されたものからの一編です。 ****************************************** 東日本大震災から3年。 今週は、様々な想いを抱く1週間でした。 何をどうすべきか。 分からないことだらけの中で、必死に毎日を生きている気がします。 頑張りすぎて、身体に堪こたえることもあるけれど、 それも全部私の生き方なんだと思うようにしています。 でも身体の痛みより、 心の痛みのほうがずっと辛い。 この1週間。 テレビやラジオ、様々なメディアで報じられる真実は、 私の胸を熱くする一方、息苦しさも感じました。……無力です。 けれど私たちは「明日へ進むちから」を持っていると信じています。 それを持っている人達が頑張れば、 なかなか進めない人たちを、 ゆっくりと引き上げられるんじゃないかと思うのです。 みんなが一緒じゃなくても良い。 同じペースじゃなくても良い。 ただその想いを大切にしていけたなら、 明日が見えてくる気がします。 私も自分のペースで 「明日へ進むちから」を持って 歩いていきます。 それが、誰か


ことばのリボンKindle「俯瞰」
※この記事は、電子書籍されたものから紹介しています。 ****************************************** 今日は、阪神淡路大震災が起きた日です。 高校生だった私は、毎朝身支度しながらラジオを聴くのが日課でした。 いつも優しい声を届けてくれるアナウンサーからは、 厳しく苦しい情報が発せられていました。 あれから19年。 そんな今日、東京で福島への教育旅行の誘致セミナーがあり、 司会のお仕事をしてきました。 まだまだ厳しい状況にある福島ですが、 地元をはじめ県関係者や旅行会社の皆様が、 福島へ「学びの旅」を誘致するため尽力する姿を、 目の当たりにしました。 保護者の皆さんに、旅行内容を説明する時間を 惜しみなく設けている学校関係者の方。 福島の放射線量の情報や、農畜産物がかなり細かな検査が行われて 市場に出ていることを説明する観光関連の方。 皆さん、真剣そのものです。 福島の良さや安全性を知ってもらうため、 努力を重ねている人がこんなにも大勢いる。 そのことに気づき、胸が熱くなりました。 福島から見た福島と、 別の場


6/22(木)セミナー「ことばのリボン」 ~喋りのプロから学ぶ、想いの伝え方~
イベントは終了しました。 お仕事などで毎日が忙しく過ぎてしまうアナタへ。 相手と 「上手くコミ ュニケーションが取れない」 と悩んでいる方に向けて、短い時間で、心静かに、大切な人へ、 あなたの想いを伝えてみませんか? フリーアナウンサーとして活動している 「しゃべりのプロ」からあなたらしい「言葉の表現」を学んでみましょう。 あなたのお仕事が、お友達との関係性が、あなた自身の人生が 楽しくなること間違いなし! 見えない相手に伝える 「ことば」 と真摯に向き合ってきた、 ラジオパーソナリティならではのアドバイスをお伝えします。 ・朗読 ・本から学ぶ「想いの伝え方」 ・文章の行間、しゃべりの行間を表現するとは? ・写真ワークショップ ・あなたの想いを言葉に記してみましょう。 【受講対象の方】 ・上司や部下、取引先、お客様とよりコミュニケーションを取りたい方 ・家族間でのコミュニケーションを深めたいと思っている方。 ・お友達や、同僚と親しくなりたいと思っている方 ・メール、SNSにどう書いてよいかわからない方 ■申し込みメールフォーム:http://bi